こんにちは!浅草橋の美容室アコール代表の中澤です!
最後の座学は大好きな労務管理でした!
スタッフを雇用する上で、またクリーンな美容室経営を実現するために、一時期は社労士の資格を取ろうかと思ったくらい興味の湧いた労務管理。
もちろん資格はあまりのハードルの高さに断念しましたが、いろいろ再確認する良いきっかけにもなりました。これを機に自社の労務管理も見直します!
本来パワーポイントの資料も面白かったのですが、こちらは講師の方からSNSの発信許可を得られなかったので、僕のメモだけ載せさていただきます。
明日を挟み、金曜日からは模擬授業が始まります。
気がつけば残り4日。休みまでが遠いですが頑張ります!
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◆労務管理
- 人という資源の特徴
・人という資源
経営資源の「ひと」「もの」「かね」の「人」は量でなく質が重視される。
美容業は大きく人の力に依存している。
動けるように、動きたくなるようにするのが大切。
・世の中の動き
人を減らして機械に置き換えることが行われる。
価値を安定していくには、人の質を管理していく必要性がある。
・労務管理の目指すもの
スタッフのやる気をを高めること。
同時に法令を遵守すること。
- ひとの能力を高める
・美容業のトレーニング
技術だけでなく、マナー、経営など身に付けるものが多い。
トレーニングは無形の財産です。
トレーニングは積極的に受けるべきで、最近では計画的なトレーニングで何年目には何というようなお店も増えている。
・トレーニングと資格制度
社内検定制度を設けているところもある。
給与にも反映させ、良い人材を育てたいという共通の願い。
・採用について
出発点は採用から。プロになるために、地道に歩く真面目さと、さまざまな状況の中でも対応していけるような常識を持った人が求められる。
- 人をやる気にさせるために
・やる気とは何か
課題に前向きにチャレンジしたり、よりよい状態をつくろうとするなど、向上心を持って取り組む状態。
まず、やる気を出せない要因を排除し、やる気が出せる状況をつくるのが労務管理の役割。
・やる気を高める(褒められる、ご褒美、反応がある、評価される、発展的な課題)
人は認められたい。評価されたり、報酬があったり、感謝されると頑張ろうと思う。
お客様の反応を早めに「フィードバック」すること。
評価は上司やマネージャーが行い、給与を上げたり、昇進など実行していくのも労務管理の役割。
成長承認(成長、努力、工夫)
成果承認(結果、水準)
存在承認(関心を持ち、存在を認める)
- 給与
・給与は労働の見返り。
「生活保障給」と「職務給」の能力に合わせたもの、「歩合給」の結果に合わせた給与がある。
スタッフの生活を保障し安定させる、やる気を高めて店の価値につながる成果を高めていく。
・給与の設計
給与は望ましい行動を促進するためのツール。
法律に抵触しなければ、ボーナス(お店や個人の成績で差をつける)、手当(生活保障の強化)でカバーし、お店とスタッフに合わせた独自の設計することができる。
- 待遇・福利厚生
・評価、待遇
スタッフに感謝をしたり、みんなの前で褒める、これに加え表彰(副賞も)するなどで気持ちを高めることができる。これらは無償で無限にできるもの。
さらに昇進など給与も見直され、より責任がある仕事につくことは認められた一番の証し。
・福利厚生
スタッフが働きやすくするのが福利厚生。最近では福利厚生より給与を重視する傾向がある。理由は社会保険などの法定福利費にかかるから。
・休暇
有給休暇は労働者の権利。それ以外のご褒美休暇もある。スタッフの健康にも貢献し、目標にもつながりやすい。
- 労務管理のもう一つの側面
・働くものの権利
産業革命後、過酷な状況を改善するために労働者を権利を守る、労働基準法、労働組合法、労働関係調整法の労働三法が制定された。
労働者は安全で健康な就労と生活を送る権利が認められることになった。
労働者は弱い存在で、それを保護できるよう整備されてきた。
・適正な労使関係の構築
法律に従い、就業規則の制定と届出、雇用契約の締結など必要書類を作成することのほか、労働時間や社会保険などスタッフに認められた権利が守られるようにする。
・新しい問題への対応
社会の変化とともに、新しい就労形態を提案していくのもテーマである。
いろんな可能性の反面不安も多い。コンプライアンスの考え方に従い、仕組みを実現しなければならない。
今後は外国人労働者、若年労働者不足、退職者の再雇用などの問題が予想される。差別や過重労働を強いられることがないようにしていく。
- 就業規則
・就業規則とは
「就業規則」で共通ルールが定められている。
みんなが安心して働き、無用なトラブルを防ぐことができる。
・就業規則の作成(変更)手続きなど
①作業義務
常時10人以上を雇用している使用者。10人未満でも作成することが望ましい。
②記載事項
・絶対的に記載
⑴始業及び終業時刻、休憩時間、休日、休暇
⑵賃金、計算法、締め日、支払日、昇給
⑶退職、解雇
・定めがあれば記載(あれば記載すること)
⑴退職金
⑵臨時賃金、最低賃金
⑶食費、作業の労働者負担
⑷安全及び衛生
⑸職業訓練
⑹災害補償、業務外傷病扶助
⑺表彰、制裁の種類と制度
⑻その他労働者に適応する定め
③意見聴取義務
労働者の過半数で組織する労働組合、ない場合は代表するもの意見を聞く
④届出義務
就業規則を過半数代表者の意見書を付けて労働基準監督署に届け出る
⑤周知義務
備え付けたり配布したり、従業員に周知しなければならない
・就業規則の効力(就業規則と労働契約)
労働契約は個別のものだが、就業規則を下回ってはならない。
・効力の強さ
法令→労働協約→就業規則→労働契約
組合と結託すれば会社有利にできるらしい。
◆働くあなたの姿
- キャリアプランの重要性
・進むべき道を考える
何気なく日々を過ごしていたらチャンスを逃してしまう。
準備を計画的に進めてチャンスを逃さないようにキャリアプランを考えていく。
・準備
目指すものがあるなら、そのための勉強やトレーニングを進めていく。
早めにスタートしたほうが得られるものが多い。
・キャリアプランのメリット
一番のメリットは目的意識をもって就職できること。
目的があれば、受け止め方や成果にもつながりやすい。
イチロー、錦織、本田、石川、柳原の小学校6年生の卒業文集の紹介
- 社会人としての義務
・あなたにとってのコンプライアンス
お店を出てからの不用意な行動が、お店の信頼を失う。
社会人としてふさわしい行動が求められる。
今はSNSでお客様情報を出すとかもいけません。
時間や期限を守る。挨拶や身だしなみもしっかり。
・社会人としての義務
社会人の義務として給与から控除される。
税金、社会保険料、雇用保険料、厚生年金保険料など、社会をつくっているのでみんなで負担し合う。支援を受けるので自身にも大切な仕組み。
・備えるということ
基本的に大切なのは健康です。有給休暇も楽しみに使えるように健康であることが大切です。
財形貯蓄など、将来のために備えておくのも忘れてはならない。
- 給与明細から
・税金
税金は雇用主が給与から税金を徴収し納税している。(源泉徴収)
納税は国民の義務である。
・健康保険料
社会保険(健康保険、厚生年金保険)に加入する。半分は会社負担。自営業は国民健康保険で自ら申請する。
・年金保険料
年金は高齢になって仕事ができなくなった際の生活費を提供する制度。
事故などで働くことができなくなった場合も受け取れる。
会社に制度があれば、厚生年金に加入する。
・雇用保険料
雇用保険(失業保険)は辞めた時に一定期間受け取れる制度。失業した時の支援。
仕事中のケガなどの保障である労働者災害補償保険(労災保険)がある。
通勤災害にも給付がある。
労災保険は全額事業主が負担する。
- 自己管理・将来設計
・会社組織と個人経営でも労務管理に関する制度に違いがある。
会社でやっていても、自分で申請しても常に自分でやっていきましょう。
・キャリアプランとライフプラン
自分がどのような仕事をしていくということは、自分がどのように生活していくかということと密接に関連している。
自分のキャリア、自分の生活をきちんと管理していかなければならない。
・困ったことがあれば
専門家や上司などに相談しましょう。
みんなで助け合って支えていく仕組みが、今日までつくられてきました。
安心して働けるように店の仕組みも世の中の仕組みもできています。
初職3年と言って、合う合わないかがわかります。