AM4:00起床。天気、暗くてよく分からない。
顔も洗わずすぐに出発する。県道には対向車もなく、うすい街灯と島に数個しかない信号がただひっそりと置いてある。
まずは昨日手配した日の出弁当さんに山での生命線、2食分の弁当を取りにいく。その後目指すは荒川登山口(標高約800m)。
フルスピードの時速40km、アクセルべた踏みで山道を駆け上がる。しかし半分寝ていたせいかこの車内いまいち憶えていない。
小一時間のドライブを経て無事登山口に到着。AM5:15、付近では弁当を朝食にしている者、準備運動をしている者様々だが、辺りではまだ出発の気配が感じられない。ツアーガイドを雇っていないので勝手が分からず、「開門時間でもあるのか?」などを思い様子を伺う。
ようやくスタート地点と思しきポイントを見つけると準備運動もろくにせず僕の登山が始まった。AM6:30小杉谷小・中学校跡に到着。2,6kmを一時間。かなりのスローペースである。ガイドブックに書いてある通り、ここで休憩している者もいる。この時はターゲットを縄文杉に絞っていたので、このスローペースでも十分時間はあると考えたのだが、単調なトロッコ軌道、対して疲れていない。休まずに次のポイント、楠川分かれ、大株歩道入口を目指す。
これからの道のり、少し歩きやすくなったトロッコ軌道、ペースを上げて歩き出す。ペースを上げた理由、それは現時点でどうやらトップらしい。もちろん誰かと競争している訳でもなく、トップ賞などある訳でもない。ましてや昨日機内で読んだ新聞の“富士山マラソンレース”の記事が影響しているでもない。ただの自己満足である。
この単調なトロッコ軌道それなりに見所がある。この島にしか咲かない花や、この島でしか育たない植物。島に1万頭以上いるといわれるヤクシカ(ちなみに人口は約1万4千人でヤクザルも1万匹以上いるらしい)もこの山で多く生息している。樹齢1000年以上の杉、屋久杉もちらほら現れてくる。だがしかしそんな感傷には浸らず、余裕もないのでひたすらトップを意識し歩き続ける。AM8:00大株歩道入口到着。ここから本格的な登山がはじまる。正直そんなに登山好きではない。ノリできた縄文杉トレッキング。山に対して失礼なくらいの軽装。昨日まで予定していなかったこの登山。
山道の傾斜は激しいが、それなりに整備されていて歩きやすい。しかしこの整備された道、親切心よりも「この道以外、山へ勝手に入るなよ」という無言のメッセージに思えてくる。
◆つづく◆
iPhoneからの投稿
2012
09Dec