ポイントはチョコレート!
スタッフを甘やかす出なく、環境を整えて働きかける事が出来るんですね。
ポイントはチョコレート!
【離職率を減らす処方箋。働きやすい社風を作る5つの取り組み】
昨今、会社において「社風」という概念が重要視されるようになりました。これには理由があります。米ビジネスサイトGallupで、アメリカでは70%の人が離職するというデータが発表されました。これは、経済的にみれば、5千5百億ドルの損失にあたります。また一般的に、1つの会社での平均勤続年数はわずか4.4年というデータがあります。職場に長く貢献してもらうためには、社風が大事であると認識され始めたのです。
よい社風には幸福感を持って仕事に臨むことができるという共通点があります。
ある研究で、幸福感の強い人は、幸福感が弱い人より熱心に働き、高い生産性を持つことが示されています。また、英ウォーリック大学の研究で、幸福感により、生産性が12%もアップすることもわかりました。
実際、あるアメリカの企業が、社員を取り巻く環境を1%改善したことで、1店舗の運営費にあたる10万ドル分もの費用対効果を得たそうです。
幸福感の強い従業員は勤続年数が長くなります。米誌『フォーチュン』の「働きがいのある企業100社」に選ばれた会社でも社員が長く勤める傾向がみられました。これは人の流れが激しいIT分野でも同じでした。通常のIT企業における離職率は14.4%ですが、ランクインした優良IT企業では5.9%にとどまっていたのです。
思わず笑顔になる心地よい社風を作るために、以下の5つのポイントを取り入れてみてください。
1. チョコレート効果を利用する
チョコレートは何かと有効です。英ウォーリック大学で、甘いものを摂取してからテストに取りかかるという研究が行われました。事前にチョコレートを与えられた被験者は他の被験者より10~12%よい結果を出すことが報告されました。
この効果を会社にも取り入れるのです。甘いもをのを職場に備えておくのは悪くありません。午後など仕事中に何か口にしたい時、誰でも気軽にスナックを選べる場所があると有益です。そこにチョコレートを置いておけば、雰囲気を明るくし、生産性が上がります。
2. 運動を取り入れる
会社の福利厚生や、ウェルネス・プログラム(健康維持プログラム)を見直してみましょう。健康な人ほど幸福感が強く、出勤率も良く、前向きに仕事をする傾向があります。職種の違ういくつかの企業が、ウェルネス・プログラムに力を入れ、功績をあげたという報告があります。これらの企業は体調の良い社員が、仕事でも上向きな結果を出してくれることを理解してプログラム作りに踏み切りました。
また、運動により分泌されたエンドルフィンは幸福感を上げてくれます。ウェルネス・プログラムは、生活を変えるほど大きなものや、やる気を湧かせるもの、ヨガや散歩といったチョットした取り組みまでをふくみます。どういったプログラムを計画するにせよ、健康と運動が社風の主流となるまで活用してみましょう。
3. ペットの癒し効果を使う
会社に動物がいることが、思わぬ効果をもたらすことがわかっています。研究によると、職場にペットを連れてくることが許された社員は、効率が上がり、幸福感が増して、ストレスが少ない状況下で仕事ができるという結果が出ました。2010年に行われた研究でも社内に犬がいると、社員のチームワークが円滑になるという報告がされています。
もちろん、「ペット持ち込み可」という環境がどの部署にも適合するとは限りません。しかし規則の見直しはすることができます。米バージニア・コモン・ウェルス大学の研究では、職場に動物がいると、ストレスが軽減し、仕事に充足感がもたらされることが明らかになっています。会社に動物がいたり、ペットを連れて出勤することができれば、業務への姿勢が積極的なものとなり、会社の成績に還元されることになります。
4. フィードバックをする
フィードバックが必要な状況であるにもかかわらず、十分なコミュニケーションがとれていない会社があります。社員研修プログラムを提供するFierce社の最新の調査で、自分達の意見が会社に取り入れられていると思うと答えた人は3分の1以下でした。雇用側から何も反応がなければ、認められていないと感じます。こういったことが、転職活動のきっかけになります。
社員からのフィードバックを活かす仕組みを作っていきましょう。四半期または1カ月毎に、誰もが自由に考えを話せる場を設定するのです。また、会社が社員の意見を反映した場合は皆が確認できるようにしましょう。そうすることで、自分の貢献度やフィードバックの重要性を測れるようになります。
5. 社会の役に立つ
ほとんどの人が誇れる会社で働きたいと思っています。そのためには、世の中の役に立っていると思えることが大切です。この感覚は特にミレニアル世代が大切にしており、研究によれば、64%のミレニアル世代の若者は仕事を通して世の中に貢献することをモチベーションとしています。
そのためには、会社の社会的、地域的貢献が重要になってきます。必要なのは、誰かのために何かをしたときの充足感です。その感覚を得ることが、社員のモチベーションとなります。
地域のコミュニティーに出向き、何ができるか知ることから始めてください。ボランティア活動などが見つかるはずです。チャリティーを主催する必要はありませんが、小さな取り組みで、社員は満足感を感じれるのです。
幸福感の高い社員は生産性の高い働き手でもあります。社員の幸福度を重んじる社風にしていきましょう。社員に笑顔をもたらし、会社の業績を上げるために、ここに挙げたアドバイスを参考にしてみてください。