●3.小さな失敗を責めない
強いリーダーシップ能力を持つリーダーは、メンバーの失敗を決して責めることはありません。小さな失敗を許し、その失敗から学び、改善するためにどのようにすればいいのかをメンバーと一緒になって考えて推進することができます。
もしリーダーが小さな失敗をも許さず、失敗を責めたり、ねちねち嫌味を言うようなことがあると、メンバーはいずれその失敗を隠そうとします。そしてその小さい失敗が見えないところでどんどんと積み重なっていきます。傷口が小さいうちに会社としてその失敗を発見することができず、致命的な大きな問題になってからやっと気づくというパターンに陥ります。リーダーは小さな失敗は許し、一緒に解決していこうというスタンスをとることで、メンバーも小さな失敗を恐れずのびのびと仕事をすることができるのです。
●4.メンバーに仕事を任せる
強いリーダーシップの能力を持つリーダーは、決して自分ですべてやろうとはしません。自分がエースで四番であろうとするリーダーは、リーダーシップ能力が決して高いとは言えないでしょう。組織が小さいうちはそれで成果を上げることができますが、組織が大きくなるにつれて、人に任せるということが必要になってきます。強いリーダーシップ能力を持つリーダーは、人に任せることでこチーム全体、会社全体がさらに大きく成長することを知っています。
メンバーをまるで自分の手足のように扱うと、メンバー間からは必ず不平不満が出てきます。メンバーにしてみれば、言われたことをやっているだけでは楽しく仕事をすることができず、ただ単にこき使われているかのように感じることでしょう。
そうではなく、リーダーはメンバーに仕事を任せることで、メンバーは「信頼されている」という気持ちを持ち、仕事に対するモチベーションも上げることができるのです。強いリーダーシップの能力を持つリーダーは、決して優秀なプレイヤーになろうとするのではなく、全体を見渡し優秀なプレイヤーを扱う立場として会社全体を成長させようとします。
●5.オンとオフの切り替えができる
仕事は仕事でびしっと決めれば、飲み会の話では一転して優しい表情になり、メンバーを人一倍気遣いができる。強いリーダーシップを持つリーダーはオンとオフの切り替えができます。仕事に厳しいオンの表情と、優しく兄貴のような存在のオフの表情、部下はこの二つの表情をしっかりと見ています。
私の知り合いの強いリーダーシップを持つある会社役員の方は、オンとオフの切り替えが非常によくできます。仕事ではちょっと短気でせっかちで怒りっぽい人なのですが、飲み会の席になると全て無礼講で、何をしても決して感情的になって怒ったりすることはない、という人です。私はそれを見て、仕事と飲み会のすみ分けができるこの人は本当にすごいなと感心したのを覚えています。
■まとめ
MBA受験では、リーダーシップ能力をどのように発揮したのかが評価される大きなポイントです。将来MBA受験を考える人たちは、今のうちから強いリーダーシップ能力を発揮できる人の特徴を理解しておきましょう。
1.コミュニケーション能力が高い
2.チーム作りのスペシャリストである
3.小さな失敗を責めない
4.メンバーに仕事を任せる
5.オンとオフの切り替えができる