こんにちは!浅草橋の美容室アコール代表の中澤です !
ようやく3日目。通勤電車なんていつ振りでしょうか。幸い浅草橋から代々木までのルートである総武線は、かなり高い確率で座れるのでありがたいです。
久し振りの読書も楽しみつつ、楽しく通勤ならぬ、通学をしています。
またまた記録用ですがお許しくださいませ。
どうぞよろしくお願い致します!
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◆健康管理
- 様々な疾病に向けて行うこと
・健康診断(一般健康診断/雇用時と定期、特殊健康診断/有害な業務に従事、特定健康診断/メタボ検診)
診断内容での解雇は違法で、配置には有効。年を重ねると医療費がかかり、保険料だけではまかなえなくなる。それを防ぐための健康診断ですが、税金はすぐに上げられないけど、保険料は議会を通さず勝手に上げられる。全国での医療費は35兆円かかっている。ちなみに医療の利益率は1%。美容業は料金設定を決められるけど、医療業界は料金設定が決まっている。2016年4月からは遠隔医療が始まり、薬はドローンで運ぶ。ワトソンというAIが代わりに医療を行うようになって来ている。早期発見、早期治療のため、原則、会社の責任で行い、労働者は受信義務があるが、罰則はない。ただし、労働基準監督署への届け出義務はある。健康診断は深夜業務など年2回行ったりする。ちなみに署と付くものは査察権(立ち入る権利)がある。結核は空気感染で範囲が広い。東京オリンピックは危険と言われている。消え去った病気ではない。
・健康診断の項目(法律で決まっている)
身長体重、尿検査、胸部エックス線検査、診察、35歳と40歳以上は血液検査が加わる。
・特殊健康診断の検査項目
取り扱っている有害物質により異なる、詳細は労働安全衛生則による。
- 3管理
・健康管理、作業管理、作業環境管理
- 疲労とは
・疲労が増していると感じている人が増えている。非常に24.2%、まあ40.1%
・疲労によって肉体的に健康が損なわれていると感じる不安を持っている。非常に24.2%、まあ49.1%
・疲労によって精神的な健康が損なわれていると感じる不安を持っている。非常に37,2%、まあ44.7%
- 肉体的疲労
・筋肉を極度に使用することにより、それ以上刺激しても収縮しなくなる状態。普通の労働者はこんなにならないので、この定義は生物学者の傲慢。肩こりや腰痛などでもストレスになり、積み重ねが大きな負担になる。
- 精神的疲労
・精神的緊張を持続したことにより、注意力低下が見られるようになった状態。判断力の低下も同じ。回復には寝ることが大切。ちゃんと有給使って会社のことは忘れることも大切。
- 疲労の種類
・急性疲労
短期間の反復作業や連続作業により出てくる機能低下や身体機能障害。
・慢性疲労
疲労が回復する前に次の疲労が積み重なった状態。
アメリカ学者のネイチャーが調べたのは7時間眠るが望ましく、6時間以下は機能低下に繋がるので切らないようにする。生徒に対しても7時間眠れるような配慮をしてください。
- 美容業界の疲労部位
・足、腰、肩、眼の順位での、疲労部位としての頻度が高い。立ち仕事、中腰など。相手が機械でなく人間なので、お客様に合わせてもらうのは難しい業界。労働環境の改善が難しい。
- 美容業界の自覚症状
・視力の低下、早起き困難、腰痛、足のむくみが自覚症状として多い。全国の労働者に腰痛持ちは60%もいるので特殊ではないが、血流を良くすることによって改善できる。
- 疲労を感じる作業
・シャンプーの時がダントツ。しぶきに気をつけたりなど繊細さも必要。逆にここを改善できたら労働者が喜んで、労働人口が増えて行く可能性がある。
- 疲労を感じる作業形態
・非生理的な姿勢、同じ姿勢の持続、過度の精神緊張を強いる作業、光の不足、騒音や振動などの不快な刺激、窮屈な動きを制限された作業空間など。
- 疲労の結果起こること
身体的影響
・運動器(筋肉痛、関節痛、変形など)
・循環器(不整脈、心悸亢進など)
・呼吸器(呼吸苦、喘息など)
・消化器(潰瘍、過敏性大腸症候群など)
・神経系(脳血管疾患など)
・代謝系(糖尿病など)
若年化が進んでいる。これが国の医療費の圧迫になるのでメタボ検診などが始まった。医療費がかかりすぎているので、近いうちに自分が原因の喫煙、飲酒、過糖摂取は自己負担に変わるでしょう。
精神的影響
・不安症候群
・逃避行動
・うつ状態
うつはなかなか診断してもらえない。うつになった労働者の補填を会社はしてくれないケースが多い。それでは周りに負担がかかるが、働きたくても働けないのでバランスが難しい。公務員は首にできないので更に難しい。
- 疲労の回復
・身体的安静(睡眠、8時間の連続した睡眠時間)
・精神的解放(リフレッシュなどいつもと違ったことを行う。瞑想/宗教などいつもと変わらない世界を感じる)
勉強した事を翌朝、1週間後、1ヶ月後に同じ問題を繰り返すと脳に記憶される。テストのための合理的な勉強法。
- 美容業界の特性
①接客業である
・常に顧客と対している。
・常に人に見られている。
・常に自分は評価されている。(正にも負にも)
・顧客に嫌がられない服装、言動、立ち振る舞いはできない。
・顧客を魅了する服装、言動、立ち振る舞いを要求される。
②サービスを売っている
・快適な空間、時間
・快適なサービス
③技術を売っている
・「美しい」という結果が求められる
これだけ神経集中する業界は相当なストレスがかかるので何処かで顧客の見えない場所をつくる。フッと抜ける場所、従業員のリラックススペースが必要。また足腰に負担がかかるので、ストレッチできる場所も必要。高濃度なサービスを持続させるために大切。
- ストレスとは
・様々な外的刺激に適用しようと体が示す反応。
・一般に言われているすとれすは、本来ストレッサーと言われるもの。
- ストレスは悪か?
・軽度なストレス、克服可能なストレス、回復期間が保証されている場合は、高揚感や達成感に変わる→また努力しようと考える→進歩に繋がる。
- ストレスが体をこわすとき
・克服が非常に難しい、克服できないほどの負荷。
・回復期間が不十分
- 予兆
・抜け切らない疲労感
・仕事状態のリフレイン(仕事を思い出し眠れない)
・身体的不適合(下痢、腹痛)
- 対応
・自分では異常だとは思わない。実はこれが危ないので、予兆のような症状は、心と体が出しているアラームです。体のアラームは素直に従うのがよい。自分で気がつかなくても、周囲が気づいている場合もあります。周りの意見も聞きましょう。
- 指導者
・適切な指導者による適切な指導が重要で、部下の心身を把握する。
・教科書通りの対策が取れないのが現状である。
・どのように指揮を取っていくのかが大切。
・サロンの都合で時間や姿勢を変えるわけにはいかない。
- 現実的対応
・休憩室の確保、交代できる要員の配備、ピーク時に対応できるシフト管理をするなど。
・お客様にお待たせした感を与えない、不備を感じさせない対応を考える。
- 美容の制限要因
・芸術としての側面(技術の個別性、感性のマッチング、特定のスタッフによる特定のサービスを望む顧客の存在、単にスタッフを増やせば解決する問題ではない。)
- 最近の動き
・ピンピンコロリ
・最後まで働いていただく。
・様々な年齢層の人が職場で働くようになる。
・様々な病気、障害を持つ人が職場で働くようになる。
・作業の均一化、効率化が難しい。
・美容業界は適正配置が難しい。
- 少人数作業所の健康管理
・情報の共有、可能な限り予定厳守、責任者への伝達
- 大型、複数作業所の健康管理
・本社で把握、欠員発生時の対応、人事の反映
覚える能力、教える能力、配置する能力など役割が違い、全てのハンドリングは責任者の役割。勉強だけではどうにもならない領域。
- 根本は顧客満足
・顧客から支持を得られない企業は潰れる。
・顧客が何を望んでいるか。
・単なる散髪か、特定の技術者による特定のサービス。
- 健康管理は企業戦略の武器
・健康、爽快、元気
- 美容業で起こりやすい病気
腰痛
・筋筋膜性腰痛は一時的な筋膜の炎症で、安静にすれば治るし後遺症もない。非生理的な姿勢の持続が原因。
・椎間板ヘルニアは神経根の圧迫で、出たヘルニアは元に戻らないので安静だけでは治らない可能性もある。手術で治療もできるが、痺れが残る事もある。(整形外科は部位によって得手不得手がある)重量物作業所、非生理的な姿勢の持続や一過性の圧迫が原因。稀に原因不明の時もある。
・腰椎分離症は若年期関節特機間部の疲労骨折で、神経に触れていると後遺症につながり、症状によっては手術になる。中年になり悪化する場合もある。
静脈瘤
・筋肉の収縮がうまく行わられず、血液が戻れず逆流してしまう症状で、下肢に加わる重力でうっ滞する。圧迫包帯やストッキングによく治療。重篤化すると痛みを伴い手術が必要。立ち仕事に多い。スーパーのレジ打ちなど動きが少ない仕事は尚多い。屈伸などでも回避できる。
手荒え
・手の表面をコーティングする皮膜の消失。一時性接触性皮膚炎、接触性アレルギーでも起こる。原因物質からの防御、行為の中止が必要で、感染症など併発すると色素沈着などもある。保湿剤はステロイドの塗布で治療できる。まさに美容師の職業病。原因物質から離れると治るので医療業では深い研究を行っていないのも現状。脂分を流さないようにゴム手でも回避できる。
胃、十二指腸潰瘍
・防御因子の低下、あるいは酸やペプシンのような攻撃因子の増強で、胃酸はとっても強い酸で自分を攻撃する。リスクファクターの除去、保存的治療の場合は後遺症もない。原則薬剤治療で効果不十分なら手術。過重ストレス状態、不規則な食事が原因。ストレスはタバコでの回避は難しい。防御因子や胃液がない状態に食事をすると胃が対応できない。でも顧客サービス業は時間も顧客に合わせるので管理が難しい。
膀胱炎
・膀胱までの距離が近いから女性が多く、軽尿道的細菌感染。膀胱からおしっこを貯める腎盂炎、腎炎にならなければ後遺症はない。早めの排尿や、清潔にする。排尿を我慢させざる得ない仕事がなりやす。顧客サービス業は時間管理が難しいゆえなりやすい。膀胱はばい菌が繁殖しやすいので排尿する事でばい菌を流すことができる。
アレルギー性反応
・色素などアレルゲンの吸入。アレルゲンの原因物質の除去する事で回避できる。一度アレルギーになると、何年経ってもアレルギー反応が表れるのが厄介。
- 安全配慮義務と判例
判例から出発、法整備された。
使用者は労働契約により、労働者がその生命、身体などの安全を確保する義務がある。
・八戸駐屯地事件
陸上自衛隊がバックした車両に引かれ死亡した。
・川義事件
宿直中に反物を盗む目的に入った元従業員にバットで殴られ殺された。
・安全配慮義務は明記されていなくても存在する。
・業務起因性を判例は支持している。
・業務により過重な精神的、身体的負荷が自然の経過を超えて増悪させた、と考えられるかがポイント。
・修行は裁判は認めない。本人の為でも業務と判断される。
・ちなみに法律を作っているのは、司法試験を一発で合格できる、修行を知らない必要ないエリートが作っているから厄介。